ハナミツ
挨拶できなかったことを踏まえて、
出来るだけお姉さんに話したかった。
直昭さんのこと。
「忙しいのに...私が家の事情で悩んでることも一緒に考えてくれて、友達にも挨拶してくださって。..それも、私が直昭さんと付き合ってること言えないの辛いだろうからって...気をつかってくれて」
直昭さんは、私の事をなんであんなに守ってくれるのだろう。
直昭さんに抱かれても、まだよくわからない。
そんなこと言おうものなら、彼は困った顔で笑うのだろう。
お姉さんは、乾杯したウーロン茶を見ながらふっと笑った。
「......」
「あの、」