ハナミツ





こうして接してると蓮花のことを知っているとは思えない。



立花君は蓮花とキスもセックスもしてない。




ただ、彼女とは義兄弟というだけ。
でも、





母親といた頃の、俺の知らない時間を過ごしていた彼女の事を知っている彼のことがどうしても


憎たらしくて羨ましくて






たまらない。




心で思っていることとは別におれは笑みを浮かべて


「ありがとうございます」





ピロンと携帯電話が鳴った
どうやら立花くんのみたいらしく、慌てたようにポケットから携帯電話を出した。

「あ、あの、また今度連絡していいですか?
これ、良かったら僕の名刺なんですけど、すみません。」



「はい、良かったら僕のも渡します。すみません今月は難しいかもしれませんが…PCのメルアドとかだったら夜中にはなりますが返事しますから」



立花くんは、こちらこそよろしくお願いします
とわらう。






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