ハナミツ
〈綾瀬目線〉
蓮花を連れてきたのは、初めての映画デートの後に行った海の見える公園だった。
寒いけど、コートなら持ってきてるし
人もそこまでいないから変装することもない。
俺が楽できるから決めたみたいな場所にしてしまった。
「着きましたか?」
蓮花は周りを見て俺に聞いてきた。
「うん、着いたよ。長々とごめん」
「ううん…夜景綺麗でした。直昭さん運転するの上手だから。」
シートベルトを取りながらいう。
蓮花に姉ちゃんの事を話した時に、どんな反応をするか内心不安だった。
けれど、蓮花は姉をけなすようなことは言わなかった。
俺ですら姉に叱責してしまったのに彼女は、半分叶ってると言った。
まるで近くで姉のことを見てきたように。
それからあの、姉ちゃんといる時の俺を見たいと言ったあとなんか激しい後悔に襲われた。
いま、いまなんで俺は運転しているんだ。
蓮花を連れてきたのは、初めての映画デートの後に行った海の見える公園だった。
寒いけど、コートなら持ってきてるし
人もそこまでいないから変装することもない。
俺が楽できるから決めたみたいな場所にしてしまった。
「着きましたか?」
蓮花は周りを見て俺に聞いてきた。
「うん、着いたよ。長々とごめん」
「ううん…夜景綺麗でした。直昭さん運転するの上手だから。」
シートベルトを取りながらいう。
蓮花に姉ちゃんの事を話した時に、どんな反応をするか内心不安だった。
けれど、蓮花は姉をけなすようなことは言わなかった。
俺ですら姉に叱責してしまったのに彼女は、半分叶ってると言った。
まるで近くで姉のことを見てきたように。
それからあの、姉ちゃんといる時の俺を見たいと言ったあとなんか激しい後悔に襲われた。
いま、いまなんで俺は運転しているんだ。