ハナミツ
したくないわけじゃない。
でも……
「直昭さん、」
「うん?」
蓮花はバックから細長い小さなショッパーを出した。
「少し早いけどお誕生日おめでとうございます。」
「え、…あ、……ありがとう」
両手で受け取った。開けていいか確認して中を見た。
「……キーケース…」
「王冠が可愛いくて。すみません急いできめちゃったから、…少しおかしいかもしれないです。」
茶色のキーケースは外側は濃い茶色。王冠はプラチナ。
内側は薄くチェック模様がはいっていた。
鍵がつけやすいよう間隔は広かった。革だから長持ちする。