ハナミツ
*6th-3 本心
今日寝たいー
直昭さんはそう言った。
真っ直ぐに私を見て。
明日も仕事があるはずなのに。
私が一瞬遅れてそう返したら、直昭さんは苦笑した。
「昼間からだから大丈夫だよ」
そういったとき安心した。
いつもの直昭さんだったから。
いつもの、
優しいお兄さんみたいな、困った顔で笑う。
…でも最近、直昭さんはなにかちがう。
優しいのに怖い。
どうして?聞いたら教えてくれるのだろうか。
それともはぐらかされてしまうのだろうか?
ねえ、どうして。