ハナミツ
「こんにちは。いらっしゃい」
病室に来たら七瀬さんは、ベットに座っていた。
特に外傷は無さそうだけど……。
「すみません、店長の代理で来ました。御愁傷様です。」
「ありがとう。ごめんね、百合にはメールで聞いてるから大丈夫。」
七瀬さんは白いストライプのパジャマを着ていた。
店長から預かった花束を一応七瀬さんに見てもらった
「あぁ。百合の作ったのだ。」
花束をもち目を閉じる。
店長が作った花束はそんなに大きな花束ではなく、
普通サイズの花束。
中身もシンプルで、かすみ草にオレンジや黄色のマーガレット。
中心には一輪だけ赤い薔薇があった。
アレンジの初心者でも作れそうな花束。
「ありがとう。」
「いえ………あの体調の方は」
「うーん大丈夫と、言いたいところだけどちょっとね。
病名は急性腸炎かな。働きすぎとストレスだって…。言っちゃえばどんな病気でもストレスみたいなもんだよね。」