ハナミツ
死ぬの?
真っ直ぐで馬鹿みたいな質問を俺にしてくるタツの素直さが羨ましい。
「まさか、仕事あるから死ねないよ。」
「カノジョ?」
ぼそっと呟き、タツは廊下を見渡す。
人はいない。ドラマCDの収録だから人は少ない。
「…うん、」
「よしよし。」
「撫でんな、バカ 」
「直昭ちゃんは可愛いでちゅね~、いくつになりまちたか~?」
「33だよ。おまえ何言って…大体なんでここに…」
なんでここにいるんだと言いかけてタツを見る。
にやりと笑った。
コイツ……。
「お誕生日おめでとうございましたー。昨日ラインしたんだぜ?既読になったの深夜だったから、まぁ事の最中だなとは思ったんだけど、さ。
翌日とはいえあまりに、うかれポンチだったらしめてやろーとおもったけどそんな雰囲気じゃねぇな。おまえ」