ハナミツ
テレビの前にあるガラステーブルに買ってきたケーキやつまみを並べた。
誕生日の歌でも歌う?とタツが茶化してきた
「別にいいよ、」
「ま、彼女から聞いたんだろうし。いっか?いっただきまーす」
遠慮なく人の誕生日ケーキを切るあたりやっぱりタツだ。
「で、なに悩んでたの?」
「……そこから入りますか」
「そこ以外なくね、彼女だろ、何かあったんだろ」
「立花真琴。お前が前にあぶねーって言っていた子。」
「うん、」
ケーキを切りながらタツはうなづく。
「彼女とそいつが知り合いだったんだ。」