ハナミツ





「……」


「…お前それでも彼女のこと好きなん?」



「…それでもって?」


「彼女の母親は芸能人で事故って亡くなってる。その上義理の兄弟は、同じ業界の人間だ。隠すには隠せるが負担はおまえのがデカイ。花屋のカノジョはあくまでも一般人だ。リスク背負ってんのはおまえのほうだからな。」



「……。」


「……ああ、」



タツは妙に納得したようにうなづいた。










「お前は俺にそう聞いて欲しくて相談したんだな」


目を伏せ、近くにきたメイを膝の上に乗せた。
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