ハナミツ







配達した花の設置は終わっていたから、直昭さんから少しだけ話そうと言われ人がいない近くの会議室に行った。







「元気だった?」


「はい、私は。直昭さんは」


「元気、けど昨日ソファで寝てた。ゲームしてて」

「積みゲーのですか、前にLINEで言ってた…」


そうと直昭さんは目をこすって会議室の壁に寄りかかった。眠そう。



「良くおぼえてたな、軽く言っただけなのに。」

「どんなゲームかと思って調べたんです、楽しそうな内容だったから直昭さんしそうだなって」




「………ん。ありがとう」


「直昭さん眠い…?今日まだ仕事があるんじゃ、」

壁に寄りかかったまま腕組みしていた。
何回か目をごしごししている。



「大丈夫…夕方から2本アフレコあるだけだから。あと家帰って寝る。最近車乗り出してるから、移動楽なんだ。」



そうなんだ。

「……」


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