ハナミツ
直昭さんはコテっと方に頭をのせてきた、
「……やばい…寝そうだ」
「もう、だめですよ。起きて…」
直昭さんは、えーと言いながら頭をあげた。
「そういや蓮花…香水つけてる?」
「え、いいえ。」
「…勘違いかな、なんか誰かの……」
誰かの……。
そうだ、立花君とあったことを話さなきゃ…。
「あ、あのさっきカメリアプロダクション行った時に…その立花真琴さんに会って…」
「…え?」
「たまたまご挨拶できていて…その少し話しました。」
「なんの話…?」
「……悪かったって。
母が亡くなった時に私をせめて暴言を言ったことを謝ってくれたんです、許してくれなくていいからって。」
探るような目で直昭さんは私をみつめる。
「それだけだったの、」
「…私の中にいる桜さんに会いたくなったから、って。
立花さんのお父さんから話を聞いたみたいで。」