ハナミツ








困らせてしまう、



早く手を離さなきゃ、





はやく、わたしのことをきらいになってしまうまえに。






「わたしのほうが、なに?」


冷静に直昭さんは聞いてくる。


「………」


涙があふれるかと思ったら一筋小さな涙が頬を伝うのが分かった。






「……すき。」


< 598 / 668 >

この作品をシェア

pagetop