ハナミツ
七瀬さんは私と綾瀬さんを邪魔したいのか、
それとも綾瀬さんを守りたいのか、
店長が大事なのか。
「…警告と、応援は違うと思わない?
僕はちゃんと君に"警告"した。
綾瀬に近付いたら君が危ない。
綾瀬もそれを分かっていた。だから、
君に正体を明かさなかったんだよ。
けれど君は彼の秘密を知ってしまった。
綾瀬はそのことに戸惑っている、
正解がわからないんだ。
君をどうしたら忘れられるか或いは……。」
パソコンを打つのをやめ、一瞬私をみる。
苦笑し首をふった。
「こーゆーのは、僕の趣味じゃないから止めとくよ。
でも僕は君が気に入ってるんだ。
だから応援したいってのはホント。
百合の元にいるってのもあるけど。
あと、君ちょっと似てるんだよね。
僕が昔会ったことある人に。凄く昔………」
「………。ありがとうございます。」
「うん。早くなおさなきゃねぇ。百合から怒られる。」
七瀬さんは花束を見ながら呟いた。