ハナミツ
*7th 俺と
直昭さんにキスしたあとそっと身体を離そうとした。
「まだ。」
「え?えと、……」
直昭さんがぎゅっと抱き締めたままだから、動けない。
「……?」
「立花君の匂いがするから」
「……!…」
肩に回された腕は熱くてそのせいか身体中が熱くなってしまう。
「……さっき、蓮花がみんなに俺のことすきだって言いたいって聞いて安心したんだ。ちゃんと好いていてくれてるんだって…、でもやっぱり不自由な思いをさせてしまう。
こないだタツに話したんだ」
「榊さんに、」
そうと直昭さんはうなづいた。
「…そしたらさ。大事にしろって言われた。」