ハナミツ

〈綾瀬目線〉








都内だったから家まではそんなにかからない。




蓮花と事務所であって話をしたのが二日前になる。



あのときわんわん泣くかと思った蓮花は少し泣いただけであとは何も言わなかった。





彼女が立花くんと話したと聞いて内心焦ったが、彼は取り立てて酷いことはしなかったみたいで安心した。

でも彼のまとう匂いが蓮花に付いてたのは不快でしかなかった。


だから、抱き締めた。

みっともない独占欲は増長していくばかりで
止まらない。

コントロールしたいのに、もう一人の自分に口を塞がれる。


"欲しくないのか"



何を当たり前のことを言ってるんだ。





「……。」



なぁ、タツ今度さ彼女にあって欲しいんだ。




ー良くわかんねぇけどまぁ、いいぜ。あ、飯食う前提で宜しく頼む。







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