ハナミツ
あの優しい笑顔の場所に帰ってこれるなら、自分は
どれだけ幸せなんだろう。
おかしくなる、
こんなのはだめだ。
でも、いつまでそうやってオレはオレを縛るつもりだ?
「………そうだ、」
オレはスマホを取り電話をかけた。
相手は
「『もしもーし、直昭?どうしたの?』」
「姉ちゃん、オレ。ごめん夜中に、」
「『いや、いーけど、何?蓮花ちゃん?』」
「……うん。相談したくって、その」
「『へー、へー。ほほほほー。』」
「奇声出すなよ気持ち悪い。」
「『悪かったな!で、何よ?』」
「違う、……その……あー、家の合い鍵を渡したいと思ってるんだけど、どうやって渡したらいいか分からなくて…。」
「『うわ、』」
「うるさい。」
「『……普通に渡せば?マネージャーさんには話しておいてさ。了承得たら話したらいーじゃん。アンタ達やたら遠慮しぃ同士だからちょーどいいわよ。エッチなことじゃんじゃんしたら?』」