ハナミツ
「つかれてた?」
「『ううん、大丈夫。直昭さんこそおつかれさまです。帰り車ですよね』」
人気の無い駐車場に向かいながら車の鍵を探す。
「うん、あ、何か買うもんとかあったら買ってくるけど。」
「『ありがとうございます、うーん。お酒忘れちゃってすみません、直昭さんが飲むか分からなかったから。』」
「分かった、スーパー寄って買ってくる。後はない?」
鍵を見つけ、おれは尋ねた。
「『はい、ありがとうございます。あとはごはん出来てますから。大丈夫です。』」
「こちらこそ、ありがとう。なるべく早く帰る。うん、はい。」
車を見つけ鍵を開ける。
さ、帰るか。
8時半なかなか遅くなってしまった。
蓮花寝てたのはつかれていたからじゃないだろうか?
今日俺と同じく仕事だったみたいだし、明日は休みだから大丈夫って言ってたけど。