ハナミツ
*7th-2 優しいひとへ
直昭さんは9時に帰ってきた。
「あー、晩ご飯美味しー」
「ありがとうございます。丁度良かったです。」
一緒に晩ご飯を食べながら笑った。
そういえばメガネかけてない気が。
「直昭さん、メガネは?見えてます?」
「…あ、コンタクトしてるんだ。来月イベントでライブがあってね、今慣らしてるところ。言わなかったね、ごめん。」
「良かった、見えないのが不安だったから。直昭さんの顔が良く見えてなんか新鮮で…。」
「蓮花の顔も見えるよ?コンタクト便利だなーってつくづく思う。びびって眼鏡でいいやーって思ってた時の自分に尻叩きに行ってやりたいくらい。早くしたら良かったよ、」
ライブか。
色々忙しいんだな。直昭さんのお仕事は多くて私もあまり把握は出来ていない。
悲しいとは思わないけど、ちょっとだけ分からなきゃいけないと思う自分もいる。