ハナミツ












鍵を彼から貰って、私は家の鍵も付け替えることにした。直昭さんは何も言わずにそれをじっと見ていた。




キーケースに、鍵を付け替え私は直昭さんにありがとうございますと言った。



***











結局泊まることになり、私は和室に敷いてくれた布団に横になりキーケースを眺めていた。



直昭さんは、お姉さんにも話したのかな。きっと話してるよね。



結希さんにもお礼を言わなきゃいけないな。





「蓮花?」

「あ、直昭さん。お仕事終わったんですか?」

「途中で切り上げた。大丈夫、大方読み込んだから」




直昭さんが来て布団の近くに座った。


「おつかれさまです。もう寝ますか?」


「うん。」


「…ここで?」


「うん。」






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