ハナミツ
優しくして欲しい宣言をしたのか直昭さんは、こっちが心配になるくらい言葉少なになってる。
普段はもっとはなしていたような。
「じゃあもう一つお布団を…」
「ここがいいけど駄目?」
「………大丈夫です。」
良かった、と直昭さんは笑った。
なんというか、…女子力が私より高いような気がする。
「明日は何時に起きますか?」
「明日は昼からだから。9時かな、蓮花休みだったよね、いいな」
スマホのタイマーをセットし直昭さんは横に寝た。
「ふふ、……ちょっと寝坊が出来ますね」
「……うん、」
何だか眠そう。
「…蓮花。」
「はい。」
「名前…出来たら呼び捨てがいいな。これから。」
眠そうに目をトロンとさせながら直昭さんは、言った。
その目はダメだと思うんだけど。
直昭さんこんなに甘え上手なんて。
「…なおあき?」
「うん。」