ハナミツ
ずっと頑張ってきたものね。



母さんはずっと俺の夢を笑わないで応援してくれた。

ー直昭なら出来るわよ。こんなに頑張ってるんだから
いつかあなたの声が必要だって、
大好きだって言ってくれる人が必ずいると思う。
まだ先かもしれないけどきっと待ってる。
大丈夫、母さんが一人目だから。



父さんがいい顔をしなくて、姉も結局、夢を諦めた時すごく不安になった。俺の夢の先にはずっと姉がいたから。

そんな時も母さんは笑って励ましてくれた。
情けない事も沢山言ったと思う、

ても笑って聞いて俺に未来を説いてくれた。
直昭を待ってるひとがいる。
走って走って走り続けて振り返るのはその時でいい、やり切ったと思ったらその時に終わらせたら。
それでいいと。

だから俺は1人で走ろうと決めた。姉がいなくなったその先を俺は行こう、走り続けるんだ。









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