ハナミツ

そうして、



気がついたら、いろんな人が自分の声を必要だって言ってくれるようになった。
いろんな人が大好きだと手紙で教えてくれるようになった。


初めて貰ったファンレターを俺はまだ大事に持っている。書いた人はもう俺のことを忘れてしまったかもしれないけど覚えてる。


自分を応援してくれる人には自分は居なくてもどうってことは無い、でも自分達には応援してくれる声がないと活躍する事は出来ないのだ。お客様あっての生業。

初めて手紙をもらってそれを痛感した。

嬉しくて嬉しくてたまらなかった。



俺みたいなのが誰かに必要とされていいんだ。

おれはこの夢を叶えられる権利が貰えたんだ。



ありがとう。


ありがとう。






頑張るからまだ、おれを待ってる誰かのために。

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