ハナミツ

ふっと座席に座った。



ぼんやり舞台を見る。



立花君も近くに来た
黒い髪が舞台の光に反射している



「いつもあそこにいる桜さんを見て俺も同じようになりたいと思うようになったんだ。アメリカで舞台の勉強もした。けど違った、俺には分相応な場所だった。

悩んだ時にたまたま帰国してたら親父の知り合いのプロデューサーにアニメならどうだ?って言われて…それからだよ。それから声優になりたいと思ったんだ」






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