ハナミツ







会場控え室を急遽貸してもらい、私達はテーブルのセッティング等をした。


「遅くなったね、待たせた。」と結城さん。

「きゃーん、結城兄ぃ待ってたよ~ん!」
「うるさい。葵」


ガチャっとドアが開き、Aqua gardenほぼフルメンバーが揃った。

「ありがとうございます、結城さん。みんな。」


「百合ちゃんから頼まれたからね、
葵さん。離れなさい、絡みはあとで。」



結城さんが好きな萌香ちゃんは、ちぇーと言い離れた。

「びっくりしちゃったわよ。でも結城さんがいるなら鬼に金棒。」


美咲は道具と花を机に置きながら笑った。


「こんな突発的な仕事は久しぶりだね、
さぁ、はじめようか?諸君。」



結城さんは老眼鏡をかけ直し、腕捲りをした。


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