ハナミツ
「気をつけてください、人に当たらないよう。」
「はい。」
コサージュの袋を大切に持ち、私たちは1階から2階楽屋に向かう。
お客さんは沢山入っていた。
綾瀬さんはこんなに沢山の人の前に出て、
仕事をするんだ。
お客さんはほとんど女の子ばかりで、お洒落をしている人がほとんどだ。
………。
別に制服がダサいから気にいらないとかそういう訳じゃないけど。
「結城さ、」
「着きましたよ。楽屋に、」
結城さんはSTAFF ONLYとかかれたドアを叩いた。
中からスタッフさんが出てきた。
「すみません、私ども…」
綾瀬さんは、Aqua gardenと名の入っているスタッフ証を見せる。
「はい、どうぞ。」
中は慌ただしくいろんな人が走り回っていた。
「楽屋まで案内します、急いで下さい。」
スタッフさんは先をはや歩きで歩きながら案内してくれた。
………。