ハナミツ




「すみません、時間はありますが。色々音響関係の確認もありますので、急いで下さい。こちらになります。」



スタッフさんはドアを叩き、中に入る旨を伝えドアを開けた。


熱気がある、始まる前の熱。

何かが始まる前の期待、プレッシャー。



「あぁ、間に合いました か、良かったです。」


ドアを開けたら担当者、の後ろに華やかな衣装を着た人達がいた。

皆キレイな人ばかりだけど………あれ、




担当者がほっとした様子だった。

「皆さんはじめまして。お待たせしました。
コサージュを担当しました、Aquagardenの私、結城とこちら藤ノ宮です。
衣装係さんすみませんが、フィッティングをお願いします。」


「ありがとうございます。すみません、」


衣装係さんは7人ほどいて、結城さんと私のとこに来てそれぞれ役者さんにつけるコサージュを説明した。


生花だから、あまり
触りすぎたら花自体が弱ってしまう。
手早くつけなければならないのだ。


衣装係さんは慣れてるのか一度教えたら手早く出演者につけていく。









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