私と彼女と彼等






......稚咲、どこいんだ。




五時限目も六時限目も教室にいなかった稚咲を探す。

 

「......いた。」

 
人気者の稚咲は、放課後なのに友達に囲まれている。




「ち......ぐぇっ」




稚咲の名前を思いきり叫ぼうとしたとき、後ろから襟首をつかまれた。












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