私と彼女と彼等




「ま、稚咲が一緒だからいっか。」




どきん。



うさぎちょっとずるいなんて思っているところにこの発言。




きゅんとしないはずがないでしょう。



顔が熱くなっていく。


 
「大丈夫か、ちぃ!?熱あるのか!?」


くるみに心配される。


「ごめん、何でもないの......。ちょっと隠して。」



赤くなった顔を隠したくてくるみの背中にまわる。


「......ふーん。そういうことか。」


「え、なんだ。俺も混ぜてって、稚咲、顔赤いぞ!?熱か!?」


だから違うって。


でも、あなたのせいです。なんて言えるわけない。



「稚咲、保健室行くぞ、保健室っ!!」



そう言って啓は、



「ちょっ、これ、お姫様だっこだよ!?恥ずかしいから!!」


「んなこと気にしてられっか、行くぞっ。」



キャーキャー騒いでる周りを気にせず私を抱き抱えたまま走る。







......恥ずかしいってー!!!


















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