私と彼女と彼等




「どうしたんだよ。」

「いや、稚咲が......」


いや、ちょっと待てよ


雅とヒカルは稚咲が好きなんだから、これ言ったら傷付けるだけだろう。


馬鹿か、俺。



「ん?」

「稚咲が何だよ?」


「あははー、何でもないわー。」



では、と雅とヒカルに背を向け歩き出そうとしたけど、



「「言えよ?」」


黒い笑みを浮かべた二人に腕をつかまれて駄目でした。















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