私と彼女と彼等
「てか、稚咲~。おまえ、うわぁおってなんだよ。」
お腹を抱えて笑う雅。
む、むかつくぅぅぅぅ!!!
「笑うな!!こんの腹黒鬼畜!!少しは心配しろや!!」
「え、だって~。あんな、遊園地のアトラクションで死ぬわけないじゃーん」
お腹を抱えて爆笑する雅。
怒りでぷるぷる震える。
「ま、まぁまぁ稚咲。ほら、次のアトラクション行こ?」
私を宥める美咲。
「おー、なに乗る?」
と柊。
「じゃー、」
ニヤリと雅に笑って見せる。
ビクッと雅が震えるのが分かる。
「お化け屋敷!!」
「ぜってーやだ!!」
「え、なになにぃ~?雅くぅん、こわいのぉぉ~?」
お返しだ。バーカ。
「こ、怖くねぇし~!!」
「じゃぁ、いーじゃーん。」
うっと言葉につまる雅。
「ほら、行くよ。」
ズルズルと雅を引っ張っていく。