私と彼女と彼等
私と彼等


......

やっとの思いでお化け屋敷から出れた稚咲。

同じく?やっとの思いで食べ物にありつけた啓。



「稚咲ちゃーん?お前、俺をからかってたわりにはビビってなかったぁ?」

と、ニヤニヤ顔の雅。

......うざい。

「......しょーがないじゃん。怖かったんだもん。」

う"っ、思い出すだけで涙が......!!

てか、さっきの啓の言葉のおかげかこの鬼畜の前でも少しだけ素直になれた?かも。

「......へーえ。」

なんだ、こいつ。てっきりからかってくると思ったのに。

そんな雅を不思議に思いつつもヒカルに尋ねる。

「ねー。美咲達は?」

さっきからお化け屋敷の中からはなにも聞こえない。

「おっかしいなー。もう、そろそろ出てくる頃だと思ったんだけど。」

ヒカルと首を傾げる。

......

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