私と彼女と彼等
......
ガラララ
「おっはよー☆」
という啓の声と共に扉を開ける。
「おはよー。」
続けて挨拶する。
皆の視線がこちらにむく。
「おはよー!!」
と皆が挨拶を返してくれる中で自分の席を探す。
あ、啓と席離れた。
らっきー!!
だって、啓、授業中笑わせてくるんだもん。
授業位は真面目に受けたい。
一番廊下側の一番後ろ......。隅っこじゃん。
この季節だとまだ寒いよー。
そんなことより、隣の席の胡桃沢って誰だろう?
そんなことを思ってたら
「おはよ!紫藤さん!!」
イケメン男子に声をかけられた。
焦げ茶の前髪をワックスであげていて耳には濃いピンクストーンのピアスをしている。
......誰?
「えと、ごめん。誰?」
イケメンに尋ねる。
「あ、ごめん。俺、胡桃沢舜。紫藤さんの隣の席。宜しく!!」
「あ、胡桃沢くんか!宜しく!!」
胡桃沢くんて爽やか系イケメンだな。
なんて思いながら挨拶をする。
「うん!!でも、俺、胡桃沢って苗字あんまり好きじゃないからくるみって呼んで欲しいな!!」
え、胡桃沢と大差なくね?
まあ、いーけど。
「うん、分かった。よろしく、くるみ。」
そう言うとにかっとくるみは笑った。
あー、なんかくるみの笑顔って癒されるわ。