私と彼女と彼等




誰だろう?

そんなことを思いながら画面を開く。

あ、

「くるみだ。」

さっきIDを交換したばかりのくるみからLINEがきていた。

「くるみってだぁれー??新しい友達?」

と腕にくっついてくる美咲。

あー。可愛い。家に一人欲しいわー。
 
「そうだよ、私の癒しなのー。」

あの笑顔に癒されるんだよね。

「そうなんだー。でも、稚咲の大親友の座は誰にも渡さないからね!!」

ぎゅっと美咲に抱きつかれる。

......可愛いよー!!!

「私もっ!!美咲ー!!大好き!!」

あー、もう。なんて可愛いのかしら..。

「そこー。ラブラブしないで歩くー。」

とヒカルに注意される。

なんだ、美咲とのハグがそんなに羨ましいのか?

「美咲はまだあげないよ?」

なんたって"大親友"ですから!

「え、いらない。」


what!?

え、今何て言った!?こいつ!!!

美咲はあんたの一番欲しいものでしょうが!!!

「ヒカル!?大丈夫!?頭打った!?熱あるの!?」

ヒカルのおでこに手をあてる。

「ちょっ、稚咲っ!?」

「熱はないか。って、」

なぜか顔が真っ赤なヒカル。

「え、大丈夫?顔赤いよ?」

林檎か、あんたは。って位赤い。

「大丈夫だからっ!!」

え、こんなに焦ってるヒカル初めて見たよ。

本当、どうした?

「本当どうし「ほら、熱ねーっていってんだから良いじゃねーか。」

なぜか不機嫌な雅にべりっと剥がされる。



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