私と彼女と彼等
......
ヒカル..。
......あんたもいつ来たのよ。
「ぬぉっ!?ヒカル!?」
状況がつかめていない啓。
「おー、啓ちゃん?部活サボるとは良い度胸じゃねぇか。」
......あー。ヒカルってキレると口調変わるよねー。
「バスケって何人でプレーするものだっけ?」
「......じ、10人です。」
ヒカルの前の啓がだんだんちっちゃくなっていくように見えるよ......。
「そうだよねぇ。で、今日の練習メニューはなんだっけ?」
「..試合形式で練習です......。」
「うん。で、バスケ部の人数は?」
「......十一人です。」
「そのうちマネージャーは?」
「......一人です。」
「じゃあ、お前がぬけるとバスケ部のプレーヤーの人数は?」
「....九人です。」
「馬鹿っ!!プレー出来ないだろうが!その上、お前はキャプテンだろ!!」
「......あい。」
「まったくお前は~ーーー!!!」
......あぁ。ヒカルのお説教が始まったよ。
ヒカルってあんなテキトーそうに見えるけど曲がったこと嫌いだよね。
うーん。良いことだけど融通がきかないとも言える。
「次からは戦隊アニメは録画していけ!!分かったな!?」
「あい。」
シュンとしている啓。
あ、お説教終わったのね。
長かったなぁ。
ま、啓が悪いんだけど。
てか、
「ヒカルも風邪でしょ?家帰って寝てなきゃ駄目じゃん。」
雅みたいに熱出たら大変。
「俺、風邪引いてないもん。」
「え、」
「あれは稚咲の勘違いー。」
マジか!!!なら、私がアホだっただけじゃん!!
うわぁ。私、馬鹿すぎ!!
一人で反省する。
「......おい。」