私と彼女と彼等
......
「お前、稚咲の事好きだったの!?」
マジかよ。
全然分かんなかった。
「え、気づいてなかったのか!?」
「気づくわけねーじゃん!!」
分かりにくっ!!
「......気づいてなかったのか。」
え、
「一哉!?お前、気づいてたの!?」
「......当たり前だろ。因みに雅の事もヒカルの事も気づいてたぞ。」
......マジかよ。お前、何者だ。
「え、いつから啓は好きだったの?」
珍しく焦っている様子のヒカル。
「五才の頃から?」
五才の頃......
って、
「お前、十二年間も稚咲の事好きだったの!?」
うわぁ。ながっ!!
「マジかよ......。」
驚きが隠せていない雅。
「おう。」
ケロッとしている啓。
「そっか。でも、俺、本気だから。」
とヒカル。
「......皆、本気だろ。」
と雅。
「うわー。負ける気しかしなぁーい。」
と弱気な啓。
......へーえ。なんか意外だなー。
なんて思っていると