私と彼女と彼等


ん?雅?

......

「なんでいんの!?」

あんた高熱だったやん!!

「もう治った。」

サラッと答える雅。

......どんな回復力してんだい。あんたは。

「どっかの誰かさんが抜け駆けしねぇようにみはんねーといけねぇし。」

ジロッとヒカルを睨む雅。

心なしか二人の間に火花が見える。



なんだ、なんだ?

ま、なんでも良いけど。


「ふーん?てか、学校行こうよ。」

遅刻しちゃうじゃん。

「だなー。おら、行くぞ。そこの二人。」

柊の声でヒカルと雅が動き出す。

......なんか二人で睨みあってて怖いよー。

そんなことを思いながら美咲と一哉と談笑する。













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