○○系女子
カオス系な愉快な仲間たち
ここは、公立南ヶ丘高校。共学ではあるが女子の生徒数は3学年19人。大半の生徒が男子の若干男子校なのである。そこに「友達が多い」「先輩に勧められた」などという理由で入学した女子がいた。
名前は倉崎 楓、彼氏いない歴15年、寂しいと死んじゃう自称うさぎ系女子である。彼女が南ヶ丘高校に入った理由はもう一つあった。
「女子が苦手」である。

1年D組、その教室に楓はいた。男子がわいわい騒いでいる中、読書をしていた。しかし、読書をしていたのに視界が真っ暗になった。
「だーれだ?」
その声は女子のものだった。楓が「苦手」としている。目に当てている手は冷たかった。
「しほちゃんでしょ、本読ませてよ」
「えー、遊ぼうよー」
目隠しをしていたのは、小学校からの友達相川 志穂里。猫系女子だ。同じクラスでまだ、楓と話せる女子だ。
「読書したいから、昼休み遊んであげるから」
「えー、じゃあ、なっちゃんで遊んでくるー」
そう言って、志穂里は教室の後ろのほうで話している男子たちのところへ行った。その内の1人、橘 夏目の脇腹を突っついてる。
夏目は「にゃっ」と男子らしからぬ声を出していた。夏目は中学校からの友達で、楓が好意をよせている相手だ。無論、志穂里もである。
楓は読書に目を落とした。
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