君がくれた約束[続編]
「シュウ待って」
私はシュウのあとを追い家を出る。
シュウは黙ったまま、早足で歩き、私は必死にシュウのあとを歩く。
「シュウ?」
私が呼ぶとシュウは止まって言った。
「ごめん」
「なんでシュウが謝るの?」
「あんな風に言ったら、余計認めて貰えないよ」
「そんなことない!私は嬉しかったから」
シュウは少し黙ってから言った。
「倫子さん……本当に別々に寝た?」
シュウは嘘を突き通してほしいの?
それとも……本当のことを知りたいの?
気付いたら言ってた。
「一緒に……寝た」
「うん、分かった」
「……シュウ?」
「悪いけど、ここでいい。ひとりで帰るから」
シュウはそう言って、ひとりで歩き始める。
私は追いかけることができなくて、ただ呆然とシュウの歩く姿を見ていた。
なんで言ってしまったんだろう……?
もうシュウに嘘をつくのが嫌だったから?
ううん、嘘をついて又バレるのが怖かっただけなのかもしれない……。