君がくれた約束[続編]
私は何度もシュウの言葉を思い出して、ベッドでコロコロ転がる。
そうだ!
私は起き上がるとすぐに父親のところに行った。
「お父さん!!」
「……なんだ?」
「シュウが又来るから。今度はちゃんと話を聞いてよね!」
「……」
私は笑顔でそう言って、部屋に戻る。
シュウと頑張って説得しなきゃ。
なんか急に楽しくなった気がした。
ジメジメしてても仕方ない。
この障害を楽しむ気持ちでいないとダメなんだ。
シュウ、
そうだよね?
シュウは秀司とのことをいっさい聞いてくることはなく、私も触れない。
毎日掛かってくるようになった電話は、少しでも気にしてるから?
そう思うと、私はシュウが心配しないように、携帯を肌身離さず持つ。
「もしもし」
「倫子さん?」
「うん」
「今度の土曜日こっちに来れる?」
「行く!」
「じゃあ、又掛けるよ」
「もう切るの?」
「うん。まだ仕事中だから」
「分かったぁ」
毎日の電話で思ってた。
シュウは私を想ってくれてるって。