君がくれた約束[続編]
「相変わらず綺麗にしてるね」
「そう?」
そして中に入って行くと、久し振りに見るシュウの料理が並んでいた。
「美味しそう…」
「じゃあ食べる?」
「うん!」
久し振りに食べるシュウの料理はやっぱり美味しい。
次から次へと頬張る私を見て、シュウは言った。
「倫子さんってさ、相変わらず色気無いね」
相変わらずシュウは口が悪い。
「…悪かったわね」
「でもいいよ。ちゃんと食べてもう少し太った方がいいよ」
「うん…」
夢みたいな心地良いシュウとの時間が流れる。
ご飯を食べ終わると、シュウの部屋の中を探検した。
「ここは何?」
「お風呂」
「開けてもいい?」
「うん」
開けてみると、足を伸ばして入れるくらいのバスタブと、お洒落なタイルに感動する。
「こっちの部屋も開けていい?」
「いいよ」
勢い良く開けると、何も無いガラガラの部屋だった。
「ここは?使ってないんだね」
「うん。倫子さんがいつでも越して来れるようにね」
シュウのその言葉に顔が熱くなり、照れ臭くて素っ気なく返事をする。
「ふーん。じゃあ、シュウの部屋はこっち?」