君がくれた約束[続編]
「へー、すごい!この前のウェディングのやつ、すごくよかったです」
なんで千里は私が入れない話しばかりするんだろ?
シュウだって、いつもは敬語使うのに千里には使わないし……。
なんか、つまんないってワガママかな?
そんな調子で三時間が経ち、千里の携帯が鳴った。
「もしもし。ーうん、ーうん、じゃあ今からそっちに向かうね」
その言葉を聞いて、少しホッとする。
電話を切った千里に私は聞いた。
「彼氏?」
「……うん。随分と長居しちゃって。ありがとう」
「うん」
千里は急いでマンションを出て、急に静かになった部屋の空気に又ホッとした。
するとシュウが少し笑って言う。
「倫子さん、嫉妬してたでしょ?」
「してない!」
やっぱり顔に出てた?
「別に無理しなくていいのに」
「してないもん」
「ご飯にしようか?」
「うん!」
シュウは下ごしらえしていた物を冷蔵庫から出し、素早く調理する。
出来上がった料理をテーブルに並べると、珍しくワインが出てきて、ふたりで乾杯する。
「飲みすぎないでね。倫子さん、酒癖悪いから」