君がくれた約束[続編]
少ししてドアを開けてそこに立つのは、帽子を深く被ってサングラスをかけている、リカコさんだった……。
「マスコミにバレたわ……。もう質問攻めで参ったわよ」
「そんな気がしてた」
「……どうしたの?頬が赤くなってる」
「うん」
リカコさんの視線は秀司にいき、秀司は気まずそうに視線を下げる。
でも、なんでリカコさんがここに……?
シュウが呼んだの?
リカコさんはサングラスと帽子を取り、秀司がリカコさんに聞いた。
「密会ってなんだよ?」
「秀司にはもう関係ないでしょ?」
「はいはい、もう俺は関係ありませんよ」
「秀司!」
なにしにここまで来たのよ?
私は秀司を力強く見て、リカコさんは私にたずねる。
「貴女が倫子さん……?」
「はい」
「今回のことはごめんなさいね。私、いろいろと高山くんに相談に乗ってもらってて……。マスコミに撮られるなんて軽率だったわ……」
「いえ……」
相談?
なんの相談だろ……?
するとシュウは私の肩をソッと掴んで言った。
「倫子さん、ちょっと」
「えっ、なに?」
「いいから」
そう言ってシュウは私を寝室へと連れていく。