君がくれた約束[続編]
「そうです!」
シュウがあんなに怒ったとこ、初めて見たもん……。
私、一生忘れないよ。
シュウとの甘い空気は、数時間前を忘れるくらい心地いい……。
あのふたりもきっと上手くいってるよね?
私はドアをノックする。
「はーい」
私がニコニコしながら部屋のドアを開けると、秀司は嬉しそうな顔をして私に言う。
「話、終わったから」
秀司の右手は小さな丸を作っていた。
「了解。じゃあ四人で晩餐でも……」
「バーカ。今日はもう帰るぞ。明日仕事だろ?」
「えー」
「えー、じゃなくてさ……。いいから今日は帰るぞ」
まだ帰りたくない!
私はシュウに必死に目で訴える。
「うん。又連絡するし、早めに帰らないと次の日しんどいよって言いたいとこだけど……」
シュウはそう言ってカーテンの外をソッと覗く。
「……マスコミ?」
「うん。さっきより増えてる」
私も窓際に行き、カーテンの外をソッと覗くと、沢山のマスコミがこっちを見ていた。
「今日はもう動かないほうがいいよ、うん」
「だから、そんなこと言ってたら一生ここから出れねぇっつ~の」