君がくれた約束[続編]
自分がこんな状況で心から喜ぶほど元気ないよ……。
でも、結婚ってどうするんだろ?
「秀司の親はどうすんの?」
「マスコミが報道したら、折れるしかないんじゃね?強行突破だよ」
少し、リカコさんが羨ましい気がした。
「そっかぁ……」
「でもよかったじゃん?お前の親父さん、俺と結婚させたがってたみたいだし、俺がリカコと結婚して、あとはお前らふたりで頑張ればなんとか……って難しそうだけどな」
「うん」
「マスコミ使えばいいじゃん」
「シュウはそんなことしないから。私もテレビとか出たくないし」
「まぁ、その顔じゃあな」
「秀司!!」
「嘘、嘘。俺疲れたから寝るわ。寝過ごすなよ?」
「誰がよ……」
秀司は相当疲れていたみたいで、すぐに眠った。
秀司がいてよかった……。
ひとりだったら又自己嫌悪に陥って、ウジウジしちゃってたかもしれない。
幸せそうな顔して、ちょっとムカつくけど、ちゃんと結婚が決まったら、『おめでとう』って言うんだ。
私とシュウは、いつ秀司たちの場所にたどり着けるんだろ?
私も頑張って、お父さんを説得するしかないよね……。