君がくれた約束[続編]
私と秀司はガッチリと握手をすると、別れを告げ家の中へと入る。
「ただいまー」
「お帰りなさい。今、お父さん、機嫌悪いから」
母親に小さい声で言われ、居間に入ると父親は不機嫌そうに、テレビを見ていた。
テレビは秀司とリカコさんのニュースが流れている。
「ただいま」
「ああ」
「ねぇ、お父さん。このリカコさんの相手って秀司でね、シュウがリカコさんの相談相手になってたみたい」
「……」
「シュウに今日言われたの。お父さんに賛成してもらえるまで、東京で会うのはやめようって」
「……」
「だから早く賛成してよね?シュウ、又うちに来るから」
私はそう言って部屋に戻る。
少し横になっていると携帯が鳴った。
―着信 シュウ
シュウだ!
「もしもし」
「倫子さん?」
「うん」
「家に着いた?」
「着いたよ」
「……あのさ、帰りに言ったことだけど……」
「大丈夫!お父さんに認めてもらえるまで頑張るから」
秀司とリカコさんの幸せそうな顔を見てたら、頑張れる気がした。
「ならいいけど」