君がくれた約束[続編]
「でも、辛くなったり不安になったら、そのときは助けてね」
「うん。じゃあ明日又電話する」
「うん。おやすみ」
電話を切って考える。
どうすればお父さんに認めてもらえるんだろ?
シュウのいいところをいっぱい知ってもらわないとダメかな……。
お母さんは?
お母さんはどう思ってるんだろう?
私は母親のいる台所に急いで行き、母親に聞いた。
「ちょっといい?」
「なに?」
母親は料理をしながら答える。
「手伝う」
母親の隣に行き、野菜を切りながら聞く。
「お母さんは、まだ反対なの?」
「……シュウ君のこと?」
「……うん」
母親は難しそうな顔をして、少し黙り込み、ゆっくりと答える。
「……最近はよく分からないの。倫子がシュウ君と再会して、元気な倫子に戻っていくのを見てたら、大丈夫かなって思うけど、でも結婚しても大変でしょ?普通のサラリーマンの妻より大変だと思うわよ?」
「じゃあ、基本的にはやっぱり反対なんだね……」
「シュウ君がちゃんと倫子を守れるなら反対はしないわ。でも、数回会っただけじゃ分からないし、お父さんも同じ気持ちじゃないかしら?」