君がくれた約束[続編]
「シュウ、こっちの電気も消していい?」
「うん」
私は電気を消してシュウの部屋へと行く。ベッドに腰を降ろすと、シュウの腕に抱き寄せられた。
テレビの光が色んな色に変わり、女の人の話し声がテレビから聞こえて来る。
「テレビ…消していい?」
シュウは何も言わずに頷いて、私はテレビを消す。
真っ暗になった部屋で、私とシュウは身体を重ねた。
久し振りのシュウの腕も、シュウの匂いも…。
全てが懐かしくて、嬉しくて、幸せで…。
私はシュウに包まれて、そのまま眠った。
朝起きると、シュウは隣に居なくて懐かしい朝ご飯の匂いがする……。
起き上がり服を着ると急いで腕時計をした。
シュウに見られてないよね…?
リビングに行くと、料理をするシュウの姿があった。
「おはよ。どうしたの?そんな所に突っ立って」
「…ううん。おはよ。いい匂いだね」
いつものシュウと変わらなくて、私はホッと胸を撫で下ろす。
「もう出来るから、座ってて?」
「うん」
少し待つとご飯は出来て、シュウと一緒に食べる。
シュウと一緒に住んでいた頃に、戻ったような気がした。