君がくれた約束[続編]
思わず叫んだ私を見て、シュウは言った。
「倫子さん……。倫子さんが今言ったことって最低だよ」
だって……。
だって本当のことじゃない!
シュウは知らないからそんなこと言えるんだよ!!
「もう……いい。ふたりしてシュウの家でもホテルでも、何処でも行けばいいのよ!!」
私は思い切り叫んで、新宿駅に向かって走る。
なんでこうなるの?
なんでいつもこうなるのよ?
いつもいつも、
ひとつ乗り越えて乗り越えても、又なにかある……。
シュウと私が一緒になるのはダメだって事なの……?
私は泣きながら新宿駅に向かい、駒込駅までの切符を買うと、ちょうど来た電車に乗る。
シュウと千里はどうしてるんだろ?
なんでシュウは追いかけてくれないの……?
涙も鼻水も止まらなくて、顔を見られないように下を向く。
そのとき、肩に温もりを感じた。
シュウ……?
私がソッと顔を上げると知らない男の人が立っていて、私の顔を覗き込んで言った。
「どうしたの?大丈夫?」
「……」
シュウが追いかけてくる訳ないよね。
だって最低って言われたもん。
そう思うと涙が更にあふれてきた。