君がくれた約束[続編]
少しすると紗香は電話を切り、私の方に来ると言った。
「シュウくんね、千里って子が泊まれるようにホテル取るって。千里って子が倫子に言ったこと話したから」
「……」
「ちゃんと話しな?」
なんだかすごく疲れて、私は紗香に言った。
「先に休んでいいかな……?」
「……。いいよ。隣の部屋に布団敷いてあるから。お風呂は?」
「……明日、シャワー浴びていい?」
「うん」
私は荷物を持って隣の部屋に行くと、部屋着に着替えて布団に入る。
隣の部屋から紗香と三上さんの声が心地よく聞こえた。
今日はいろいろ有りすぎて、身体が疲れてる。
二回も泣くなんて想像さえしなかった。
シュウはもう眠ってる?
私は眠れないよ。
身体は疲れてるのに、
眠れないよ……。
眠れないまま時間が経って、紗香と三上さんの声が途切れ、少ししたときドアが開いた。
私は目を瞑り、眠った振りをする。
えっ……?
その瞬間、私の唇に唇が触れた。
「頼むから幸せになってくれよ……」
三上さん……?
なんで……?
三上さんはすぐに出ていき、私は心臓がバクバクして、罪悪感で胸がいっぱいになった。