君がくれた約束[続編]
終止符
電車はすぐに来て、乗り込むと周りをキョロキョロと確認する。
私は昨日のあの男、ヒデキがいないのを確認すると、席に座った。
この二日間、いろいろ有りすぎて疲れたよ。
シュウとのこと。
千里のこと。
ヒデキって男のこと。
そして三上さん……。
まだ想っていてくれてたなんて、思わなかった。
そのとき、鞄に入れている携帯がブルブルした。
―着信 シュウ
携帯の画面を見たとき、いつもとは違う感情がわいてくる。
あんなにシュウからの電話が嬉しかったのに、胸が重い。
そんな自分の気持ちに戸惑う。
そんな気持ちのまま東京駅に着き、新幹線を待つ時間も私からシュウに電話をかけ直すことも、シュウからの電話に出ることもなく、鞄の中でバイブの音だけが響いてた。
新幹線が着き、新幹線に乗り席に座る。
窓から見えるいつもの景色も、なんの感情もなく、ごちゃごちゃになった頭を整理する気力もない。
考えることに疲れた。
身体が疲れた。
シュウは今なにを思ってる?
私となにを話そうと思ってるんだろう?
でも、暫く話したくないよ。
それは三上さんのせいじゃなくて……。
いろんな障害に疲れたんだ。